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■ 来るか、AR/MR時代?(2017年2月4日)

昨年は何かとHMDを使ったVRが話題となったが、数年前までのVRマニアや先駆者たちがここにきて急速にAR(Augmented Reality:拡張現実)やMR(Mixed Reality:複合現実)にシフトし始めている。
そのきっかけは、当コラムでも昨年から取り上げているマイクロソフトの「Hololens」が実際に製品化されたことによるところが大きい。もちろんマイクロソフトなどより10年以上昔からキヤノンなどは業務用途のMR機器を開発・発売はしているが一般人が買える物ではなかった。 そんな他社のMR製品に比べ、マイクロソフトはOSであるWindows10自体にVRやARやMRに対応可能な機能を盛り込み、まだ高額とは言え実際にアプリ開発や新たなニーズを開発可能な製品としての「Hololens」を一般人が購入可能な価格で実際に売り出したこととの違いは大きい。
もちろん、そもそもHMDを使ったVRとAR/MRはその利用目的が違うのでどっちが良いのかといった単純な比較は出来ない。
が、HMD・VRが「現実の世界から隔絶してバーチャルな世界に入ること」なので常用的なウェアラブル利用は難しく、あくまでも特定の目的(ゲームやコンサートやセカンドライフ的バーチャル空間やアダルト等)のために面倒でも装着するものであるのに対して、AR/MRは現実世界との融合であるので、それこそ通勤中でも車の運転中でも現実世界の視覚・聴覚・触覚・嗅覚情報にさらに付加的に情報をもたらしてくれるのであり、既に実際にHololensを常用的に付けている研究者も居る。(Hololensは大き目のサングラスといった感じでラフな今風ファッションなら付けたまま街を歩いても違和感は無い)。
さらに言うならば、AR/MRは視界を全てバーチャルで覆ってしまうことも出来るのでHMD・VRとしても使えるわけで、単純に考えてその分お徳なのである。
さて、現実世界に付加的な情報をもたらしてくれるものとしては、かつてグーグル・グラスがあったが、あれは単に補助表示装置というべきものであって、必要なときにスマホを片手に持って見ればこと足りるものであった。 それに対してマイクロソフトの「Hololens」は、付加情報も3次元的に現実世界に融合してもたらし、現実世界の動きとバーチャルな付加情報の世界の動きとが相互に影響して広がる。
エロい話で分かりやすく言えば、例えばグーグル・グラスだとデリヘルから来た女の子の「身長・体重・バストサイズ・ハメOKとかNG」といったような情報が出る感じ、VRだとバーチャルもしくは現実のチャットルームの中に入ってそこでバーチャルもしくは実写の女の子とエッチする感じ、AR/MRは、視聴者が居る現実の自分の部屋にバーチャルもしくは実写の女の子が現れて、まるで自分の部屋でエッチする感じ。
既に3DCGならばAR/MRで自分の部屋に女の子を出現させることも、それをぐるっと全方位から(下からも)見ることは可能となっている。
今後、実写のリアルタイムな3DCG化や、一度3Dキャプチャーした実写に骨組みや筋肉の動きをAIがシミュレートして動かすような技術が急速に進むと思われる。
そして、当面の目標は、2014年のイギリスのスパイ映画「キングスマン」に登場したホログラム会議のように、HMDが見た目は極フツーなメガネにまで進化し、自分を含めて3DCG化された人々がAR/MR空間の中でリアルタイムに動き反応する世界だと思う。
そうなれば多くの事務系の仕事も文系の大学も直接そこに行く必要は無くなるというか、実際に会ってコミュニケーションするのは週に何度かのアフターファイブの遊びやクラブ活動だけでよくなるかもしれないのである。
そのような具体的な利用方法を提示することによってニーズが高まれば、ハードウェアの進化と低価格化は今後急速に進むだろう。






■ 結局はマイクロソフトがVR/ARでも勝ってしまうのか?(2017年1月19日)
 ※参考となる日本語記事は "ファミ通.com"等を参照   

昨年2016年はソニーPSVRの参戦や池袋サンシャイン・シティーを皮切りに都内数箇所にVRアミューズメント施設も登場し、VRの認知度はある程度高まったように思える。
また、VRの認知度が高まるにつれて、一時は完全に消えかけていた「3Dアダルト」への関心が少しではあるが蘇りつつあり、「VRって言っても画質は悪いしエロを見るのに360度は必要ない。今のところ偏光方式の4Kテレビモニターがやはり一番いい」といった意見もある。

さて、毎年、年初めにラスベガスで開催される世界最大の家電・エレクトロニクスショーのCESは、本欄でも2009年の3Dテレビのブレイク時から紹介してきているが、今年のCESでのVR関連は昨年・一昨年のブレイク期の「あっと驚く」的なものに比べて、ハードもソフトもより実用的というか普及期を目指した渋いものがメインになってきた感がある。
また、Oculus RIFT DK1に始まった現在のHMD再ブーム以降に実際に使ったユーザーたちが感じてきた「ダメな部分」を改善するものや、マイクロソフトが進める「Windows 10 VR」に対応し(現実世界の拡張や融合であるARやMRにも対応)、かつ、普及を目的に300ドル程度と買い安い価格設定のものをレノボをはじめ、HP、DELL、Acerなどのパソコン大手が開発中である。
例えば、レノボがCESで発表した新しいHMDのコンセプト(まだモックだけで実働するものではない)は、周囲の現実世界を取り込み、かつユーザーの手の動きや周囲との位置関係を認識する3Dカメラやモーションセンサー、ポジショントラッキングを備え、また、いちいちHMDを外さなくても外界を見られるようにクルっと上に跳ね上げられるフリップ・アップ機能があったりする。


画質もWindows 10 VR対応のものはOculusVIVE等の専用機よりも高画質な「表示部は1440ドット×1440ドットのOLEDディスプレイ2枚」が標準になりそうである。
さらには、OculusVIVEの性能を十分に活かすためにはかなり強力なパソコン・スペックを必要とするのに対して、Windows 10 VR対応のものはそんなに高スペックを必要としないし接続コード類も1本にまとまっているなど、実際の使いやすさを優先している(ハンドコントローラーなどを使う場合は無線か?)。

個人的印象では、今後Windows 10 VR対応の3万円前後と安価で高画質で多機能なものが出揃ってくるとOculusVIVE等の専用機は、価格やパソコンに求めるスペックの問題から、存続は危ないような気がする。
画質に拘らず単に気軽にライブ配信などを見るには超安価なスマホVRで良いだろうし、そもそもマニア以外は面倒なHMVに飽きて普通の2Dに戻る人が多そうだし、画質と音質を求める人や業務用途はWindows 10 VR対応のものに向かうのではないだろうか。

かつて音楽や動画の再生プレーヤー開発で乗り遅れ、インターネット黎明期にもブラウザやメールソフトの開発に乗り遅れて後追いながらもWindowsというプラットホームを武器にWindows Media PlayerIEOutlookを長らくデファクトにさせたマイクロソフトが、VRやARにおいても、HMDなどのハードウェアもコンサートなどのライブ配信も、結局はWindows 10 VRに対応することが開発コストが一番少ないという環境作りによって、結果的に美味しい部分を総取りするのかもしれない。
2017年のVR/ARのプラットホームとハードウェアの動向から目が離せないだろう。






(コラム中、意見の部分はあくまでもWebmaster 藤山土門の個人的見解です)