「裸眼交差法」の練習方法

3D-EROS.NETが配信する立体画像・立体ムービーは、一般的なほとんど全ての立体視方法や鑑賞機器で鑑賞可能ですが、ここでは特別なメガネやデバイスを必要としない「裸眼交差法」(寄り目による立体視)の技術を用いて鑑賞する方法を説明いたします。
あなたが寄り目ができて、あなた自身の鼻の頭をぼやけながらも見ることができるならば、比較的短時間で「交差法」で立体視できるようになりますので、チャレンジしてください。

練習その1:白点付き画像での練習

交差法を始めて練習する人には、目印となる「白点」が有った方がコツをつかみやすく、 また、ちょっと立体感がオーバーな画像の方が立体に見えたときの感覚を覚えやすいので、 次のような練習素材をアップしました。
これで交差法で立体視できたら、次の「白点」無しの画像でも立体視できるように練習してください。

1.
下の画像がまっすぐ見られる位置に座ります。

2.
画像上部の左右の点の真ん中の少し下の位置に、人差し指なり鉛筆やペン先を、モニター画面にくっつくぐらいの近さで立てて その指先(ペン先)を見ます。

3.
そのまま指先(ペン先)に焦点を合わせたままでゆっくりとまっすぐに自分の顔に近づけていきます(顔から20cm〜30cmぐらい)。

4.
指先(ペン先)の向こうのモニター上でボヤーと見えていた2つの「白点」が重なると同時に左右にも元の点がボヤー と見えるので合計3つの点が見える位置で指先(ペン先)をゆっくり下ろしながら画像全体を 見ると、2枚だった画像が3枚見え、中央の画像が立体に見えます。
この時に焦点がズレて2枚の画像に戻ってしまった場合は、最初からやり直してください。

5.
立体視のコツがつかめたら指先を使わなくても、軽い寄り目で2つの「白点」が中央で 重なって3つの点に見えるように練習してください。


↑こちらは立体視したときに「手が飛び出した」画像となります。


↑こちらは立体視したときに「引っ込んだ奥行のある」画像となります。



練習その2:白点無し画像での練習
1.
あらかじめこのページ下部に掲載した練習用の画像をダウンロードして「マイ ピクチャ」などに 保存しておきます。そして、それを集中して見られるように、エクスプローラーや画像ビューアー で開いてディスプレイに全画面表示できるように全ての不必要なウインドウとツールバーを取り 除いてください。
あなたはモニターに正面に向かい合い、最も見やすく快適な距離で座ってください。 この段階ではあなたには下のように見えるはずです。

2.
次に、画面を見つめたまま「軽く寄り目」にしてボーと画面を見つめてみてください。
このときあなたには、ぼやけた4枚の画像が横並びに見えるはずです。
これが難しいならば、あなたの人さし指を画面のすぐ近く(2枚の写真の中間)に突き立てて置き、 その人さし指の指先に焦点を合わせたままゆっくりとあなたの鼻先へ人さし指を近づけて来て、 焦点をそのままにモニター上の画像を見上げてください。


3.
外側の2枚は無視して、中央の2枚のぼんやりしたイメージに集中してください。 そしてその2枚が中央に寄って1枚に重なるように意識してください。
コツはほんの少しモニターから離れてみたり、近寄ってみたりして中央の2枚のイメージが近づく ポイントを掴むことです。


4.
さらに中央の2枚のイメージに鋭く集中していくと2枚のイメージがからみ合って1枚の 立体画像と左右に2枚のボケた画像として見えてきますので、その瞬間の焦点の感じを保って ください。
焦点がずれて通常の2枚の画像に戻ってしまったら、再び最初からやり直して、立体視できたら その状態をできるだけ長くキープできるように繰り返し練習してください。
重要なコツは「リラックスしてあくまでも軽い寄り目で見る」ことです。



最初は難しそうですが、一度できてしまうと、あとは1秒も掛からずに、瞬間的に立体視できるようになり、 どんどん大きな画像でも、ムービーでも立体視できるようになります。
また、立体視できた画像の隅から隅まで視点を動かしてジックリ見ることもできるようになります。


■「交差法」練習用画像(その1)■



■「交差法」練習用画像(その2)■

上記掲載の(その1)を立体視できるようになったら、少し大きなこちらの画像で立体視したまま で画像の隅々まで視点移動しても立体視が崩れないように練習してください。 空間に立体的に配置されたそれぞれの文字の奥行き感・飛び出し感が掴めるようになれば完璧です。


裸眼交差法ができるようになりましたか?
ここまでできたら、次には各作品サンプルページの3D自動スライドショーやミニムービーを使って移り変わる画像や動画でも交差法による焦点合わせができるように練習し、 最後には3D自動スライドショーをフルスクリーン・モードにして画面いっぱいの大きなサンプル画像で交差法ワザを磨けば完璧です。
(3D自動スライドショーのサンプル画像は元々交差法配置なのでそのままでは左右が逆になりますので、モードを「Swap」にした上で「Cross」にしてください。画像上でマウスのホィールボタンを回せば画像サイズが大きくなったり小さくなったりします。フルスクリーンにするには「FullScreen」を押してください)


さて「交差法」で立体視を行うメリットとして、以下のことが挙げられます。
    1.立体視するための特別なデバイスを必要としない(お金が掛からない)
    2.普通のテレビでもモニターでも印刷物でも立体視できる
    3.原画のままの色合いが損なわれずに美しく立体視できる
    4.慣れれば非常に大きなサイズの原画でも立体視できる
    5.よくある「2枚の写真や絵の間違い探し」が一瞬で見つけられるようになる(交差法で見ると左右で違う箇所がチカチカして見えるのですぐに分かります)
(この画像は子供年賀状 無料素材集から借用)

逆にデメリットとしては以下のことが挙げられます。
    1.できるようになるための練習が必要
    2.長時間の立体視は眼と脳が疲れる
    3.いくら頑張ってもどうしても交差法のコツを掴めず、できない人もいる(→その場合は素直に3Dテレビや3Dモニター、安価なスマホHMDゴーグルをお使いください)


【備 考】

裸眼で立体視する方法には「交差法」の他にも「平行法」があり、大昔から存在する小さなサイズ の立体スライド写真・ステレオペア写真は、レンズ等を使った「平行法用ビューアー」(スマホHMDゴーグルも同じ)で見るよう に作られていたため、パソコンで立体映像を楽しめるようになった現在でもアマチュアの立体写真 愛好家の多くは「平行法」で立体写真を作っていますが、その最大のデメリットは 『裸眼平行法で立体視できる画像のサイズは横幅約12センチまで』(左右2枚の画像の中心点の 間隔が両眼の間隔約6センチまで)というサイズ制限があることです。 そのため、折角高画質の迫力のあるフルスクリーン立体写真・立体ムービーを制作しても、 裸眼平行法では立体視はできません。
そのため、3D-EROSでは、サイト開設当初は裸眼でも高画質で立体視できるように「交差法」用に制作していました。
現在はステレオスライドショーなどのフリーソフトで3Dテレビ用やスマホHMDゴーグル用の平行法配置の映像を交差法用配置とフルアスペクト比率にリアルタイムに変換する事ができるようになったため、 2015年6月のリニューアル後は交差法版の配信は行っておりません。

【注 意】

1.立体視は眼と脳に通常とは違った機能を求めますので、1回30分〜50分程度を限度に行い、必ず10分程度は眼を休める時間をとってください。
2.30分以内であってもあなたが眼精疲労、不快感または他の徴候を感じたならば、ただちに休むか立体視をやめてください。

もしあなたが、立体視によって肉体的・精神的なダメージを受けたとしても、3D-EROS.net はいかなる責任も負えませんので、あくまでも自己責任で立体視を行ってください。



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